26人の犠牲者を出した長野市の地附山地滑り災害は26日で発生から40年となりました。当時の経験から得た教訓は、今の世代にも継承されています。

1985年7月26日。長野市上松の地附山で大規模な地滑りが発生。老人ホーム「松寿荘」が押しつぶされ、26人の入所者が犠牲になりました。

土砂は市街地の近くにある住宅地を襲い住宅55棟が全半壊しました。地滑りの起きた面積は、およそ25ヘクタール。東京ドーム5個以上の広さです。

発生から40年目となったおととい、松寿荘の跡地に建てられた慰霊碑では、荻原市長や地元の住民などが犠牲者を悼みました。
地元住民 井上隆雄さん:「自宅はちょうど裏側になるんです。ここがこうなっていて、自分の家の前まで土砂が」
当時、近くに住んでいた井上隆雄さん(80)の家にはおよそ20メートル前まで土砂が押し寄せたといいます。