「『ダン』と一発鳴ったら…」空襲を体験した人たちが語る『戦禍』
この週末には、青森空襲を体験した人たちが戦禍を語る集いが青森市で開かれ、若い世代が、当時の青森の様子について耳を傾けました。

空襲体験を語る集いに出席したのは、平井潤治さん(89)、金澤時信さん(92)、高森逸郎さん(88)の3人です。



このうち2025年に初めて参加した高森さんは、青森空襲が起きる前の7月15日に暮らしていた蟹田町を襲った空襲について語りました。当時、家族などと自宅近くの蔵に身を寄せていたときに、爆弾が近くに落ちました。

空襲の体験者・高森逸郎さん(88)
「『ダン』と一発鳴ったら、家の10mぐらいそばに爆弾が一発落ちた。蔵のガラスが割れた。そこまでは良かったが、2発目が並んでもう一発落ちた。蔵のそばで落ちた2発目が壁を崩して屋根だけが残った。真っ暗だった蔵が、がらっと明るくなった」
集いには、10代や20代の参加者もいて、熱心に耳を傾けていました。

青森市出身の23歳男性
「実際に体験した方しか感じられなかったことを少しでも聞いて、戦争は本当に大変なことだったけれども、そこで生きていた人たちは、がんばって楽しみを見つけて、ちゃんと生きていて…。それが今の時代につながっているんだというのを、自分たちの子どもや若い人たちにつなげていきたい」
青森空襲の体験者が高齢化するなか、青森で起きた歴史を次の時代に紡いでいく若い世代の姿がありました。