「7月28日を知っていますか?」当時の悲惨さ伝える 劇団の追悼公演
青森市を拠点に活動する劇団が、青森空襲の歴史を知ってもらおうと追悼の公演を行い、その悲惨さを伝えました。

「皆さんは、7月28日の青森空襲のことを知っていますか?」
青森市を拠点に活動する『劇団よるごえ』によるこの公演のタイトル「7月28日を知っていますか?」。
実は、県立中央高校演劇部が10年間続けてきた公演を参考にして開催されました。

2025年で80年となる青森空襲の歴史を広く知ってもらおうと行われ、会場では、追悼の思いを込めて、戦争にまつわる絵本の朗読や歌の演奏などが披露されました。

朗読の様子
「ものすごい爆音があちこちで起こるのが聞こえてきました」
「地面が真っ赤な炎を噴き上げ、空も地面も火の海になっていました」
団員や有志は、青森空襲を体験した人の手記を朗読し、当時の悲惨さを伝えました。
観覧者
「(学校の)窓から飛び降りて川に逃げたっていう話を、そこまで聞いたことはあったんですが、すごかったんだなっていうのをすごく感じた。これはもっとちゃんと、私たちが語っていかなきゃいけないことなんだなっていうのを、すごく強く感じました」

劇団よるごえ 鎌田秀勝 初代団長
「それぞれのできることで戦争を表現して、次の世代に、いろんな人たちが『28日を知っていますか?』ということで表現していくといいなと思っています」
劇団は、『かたち』を変えながら青森空襲の歴史を伝える公演を今後も続けていきたいとしています。