徳之島の海岸で17日、日米共同統合演習=キーン・ソードの一環で、離島の防衛を想定した訓練が行われました。一方、街では市民団体などが演習への反対を訴えました。

(記者)「午前8時です。水陸両用車が煙幕を張りながら徳之島の海岸へと上陸してきます」

キーン・ソードは、中国の海洋進出や台湾有事への懸念などを念頭に今月10日から日本と周辺で行われていて、このうち、徳之島の演習には陸上自衛隊の水陸機動団とアメリカ軍の海兵隊が参加しています。

徳之島町の花徳海岸沖には17日、アメリカ軍の揚陸艦と自衛隊の輸送艦が展開。2隻から出てきた陸上自衛隊の水陸両用車「AAV7」14両や偵察用のゴムボートに乗ったあわせて200人以上の隊員が、敵を想定して周囲を警戒しながら浜に上陸しました。

(徳之島町民)「実際何かが起きたら守ってくれるのかなとは思うが、複雑な思いです」

一方、徳之島町では先ほど、市民グループや住民およそ20人が参加して、日米の演習に反対するデモ行進が行われました。

(奄美の自然と平和を守る郡民会議 関誠之副議長)「武力で平和を作れないというのが私たちの考え。戦争をやっては絶対だめ。住民の安心・安全をどう守るかを含め、問いかけたい」

日米共同統合演習=キーン・ソードは19日までで、徳之島での水陸両用車やオスプレイの訓練は18日まで行われます。