福島県は、水田のイネに被害を及ぼすカメムシ「斑点米カメムシ類」が多く発生する見込みとして、県内全域に注意報を発表しました。

「斑点米カメムシ類」は、稲の穂から養分を吸って玄米の一部に斑点を作るため、米の等級が落ちるなどの被害を与えます。
県が、7月上旬に県内34地点の水田周辺で行った調査によりますと、今年は発生した地点が例年より1割ほど多く確認されたということです。

原因は、エサとなるイネ科の雑草が多かったことなどとみられ、今後1か月は平年より気温が高い予想で多発が予測されるため、県内全域を対象に注意報を発表しました。

県では、農薬の散布など的確な防除対策をとるよう農家へ呼びかけていくほか、7月10日には果樹に被害を与える他のカメムシに対しても注意報を出しています。