「月イチ企画・話題のレシピ本」第1弾は、専門店も増え続けている「ビリヤニ」。普通のスーパーで売っている材料で、本格的な味が自宅で楽しめます。

スパイスは「3種類のみ」

発売からわずか2週間で“3回重版”と話題のレシピ本、『ひとりぶんのビリヤニ』(山と渓谷社)。

ビリヤニとは、主にインドやパキスタンで食べられる「スパイス・魚・肉などを炊き込む米料理」で、都内に行列店が続々登場するなど、いま大ブーム。

本の著者・印度カリー子さんによると「ビリヤニは炊飯器でほったらかしでも作れる」とのことで、早速食材の買い出しからスタートです。

スパイス料理研究家・印度カリー子さん:
「私のレシピはそんなに複雑ではないので、スーパーで全部揃う」

向かったのは『オリンピック長原店』(東京・大田区)。まずカレー・シチューコーナーにあったのがー

カリー子さん:
「インドの長粒米、バスマティライス。とても長いのが特徴でビリヤニと相性抜群。ビリヤニブームで取り扱う店が増えてきている」

そして、スパイス。通常ビリヤニは10種類程度を使いますが、カリー子流は「ターメリック・クミン・コリアンダー」3種類のみでOK。

そしてもう一つ、欠かせないモノがあります。

カリー子さん:
「フライドオニオン。玉ねぎを茶色くなるまで揚げたもので、ビリヤニに深みや旨味が出る」

そのほかの食材も全てスーパーで購入できました。

混ぜて炊飯器で炊くだけ

まずは“炊飯器でほったらかしOK”の【トマトチキンビリヤニ】

材料(1人分)
▼バスマティライス:1/2合
▼鶏もも肉:150g
▼フライドオニオン:15g
▼トマトケチャップ:大さじ3
▼牛乳:大さじ1
▼にんにく:すりおろし小さじ1
▼しょうが:すりおろし小さじ1
▼塩:小さじ1/2 
▼スパイス:「クミン3:コリアンダー2:ターメリック1」の割合で混ぜ合わせ大さじ1

〔1〕バスマティライスを洗い、炊飯釜に水(110ml)とあわせ入れ30分以上浸す
「日本の米と違って折れやすいので、優しく洗う」(カリー子さん)

〔2〕ボウルに、にんにく・しょうが・牛乳・ケチャップ・塩・スパイスを入れ、一口大に切った鶏もも肉と、フライドオニオンを加え混ぜる

カリー子さん:
「スパイスがいちばん大事なのではという人が多いけど、スパイスは香り。フライドオニオンを使うことで味に深みが出る。入れるか入れないかでは雲泥の差」

〔3〕具材〔2〕を、炊飯釜の米の上を覆うように乗せる
「お米は下、具材は上。肉でお米をカバーしてあげるとふっくらしっかり炊ける」「鶏肉は上に置くことで水分が抜けず、フワフワに仕上がる」(カリー子さん)

〔4〕通常モードで約45分炊いたら完成

THE TIME,マーケティング部 山根千佳部員:
「うわあ、とてもいい香り。鶏肉がめちゃくちゃ柔らかくて、お米はパラパラで口当たりが軽やか。いくらでもいけちゃう」