「介護美容」利用する施設は増加 “スキマ”時間の新たな働き口に

高齢者向け美容のプロ人材を育成し、介護現場の人材不足解消に取り組む株式会社「ミライプロジェクト」によると、高齢者向け美容の資格はまだ確立されていないが、介護・美容の専門家から技術を学ぶことができる「介護美容研究所」の入学者は、2021年の311名から、24年には1116名にまで増加した。
また、介護美容の利用施設も、21年の39件から24年には446件に増えていているといい、需要は高まっているとみられる。
ミライプロジェクトの中村真未さんによると、2~3時間の“スキマ”時間を活用し、自宅から近い介護施設等で自身のサービスを提供することができるため、主婦らが収入を確保するための働き口にもなるという。
また、介護や看護といった仕事に比べると、体力的な面での負担が少ないことから、第二のキャリアとしても注目されているそうだ。
実際、介護美容研究所を受講するのは40代~50代が最多だという。
看護師を退職して介護美容の仕事を目指す女性(55)
「最初はこの歳で知識が身につくのか不安でしたが、もともと興味のあった美容の分野だし、『やっていけそう』と思っています。これまでの看護師の経験も活かせそうで嬉しいです」
介護福祉士として働く女性(65)
「施設で働く中で、息抜きみたいな感じで利用者にネイルを塗ってあげたんです。そしたらすごく笑顔になってくれて『こういうことをやってあげたい』と思いました」
 
   
  
















