夏の高校野球福島県大会は、25日、決勝が行われ、聖光学院が4連覇を果たしました。会津勢として40年ぶりに決勝に進出した会津北嶺でしたが、初の甲子園とはなりませんでした。

大会4連覇を狙う王者が意地を見せるか、勢いそのままに初の甲子園をつかむか。ヨークいわきスタジアムで行われた聖光学院と会津北嶺の決勝は、中盤に動きました。

4回ウラ、聖光は3番・菊地の左中間を破るスリーベースでノーアウト3塁のチャンスを作ると、続く4番・竹内のセカンドゴロの間に3塁ランナーが返り、1点を先制します。

反撃したい会津北嶺は5回表、3連続ヒットでノーアウト満塁のチャンスを作ると、打席には9番・関根。押し出しで同点に追いつきます。さらに、1番・五十嵐のタイムリーで逆転。このあと1点を加えて、さらにリードを広げます。

1点差に迫った聖光は6回ウラ、3連続ヒットでノーアウト満塁のチャンスを作ると打席には7番・仁平。サードのグラブをはじくヒットで同点に追いつきます。

さらに、相手の守備の乱れで3塁ランナーが返り、逆転。その後も得点を重ね、この回、6点を挙げて突き放します。中盤に勝負強さを発揮した聖光。10対3で会津北嶺を破り、4年連続20回目の甲子園出場を果たしました。

会津北嶺 000 030 000 3
聖光学院 000 116 02× 10

聖光学院・斎藤智也監督「北嶺の勢いがすごいと思っていたので、激戦になるというのは覚悟していて、その通り、1回は逆転されて、終盤勝負だと思ったんですけど、最後よく粘り勝ちしてくれました」

聖光学院・竹内啓汰主将「自分たちの目標は日本一。春のセンバツで成し遂げられなかった日本一を掲げてここまでやってきているので、またこうして甲子園に戻れるので、聖光学院らしい野球を体現しつつ、日本一を達成できるようにこれからも歩んでいきたい」

会津勢としては、1959年以来の頂点を目指した会津北嶺でしたが、及びませんでした。

会津北嶺・五十嵐悠斗主将「甲子園に行ってやろうと思っていたんですけど、今回、準優勝という結果で終わったので、甲子園出場という思いは、後輩たちに託そうと思っています」