岩手県遠野市の一部でのみ栽培される、あるカブの夏の出荷が始まっています。
そばの薬味などとして親しまれる「幻のカブ」です。

小さなダイコンのような白く細長いこちらの野菜が、今回紹介する「暮坪かぶ」です。
遠野市上郷町の暮坪という地域でのみ栽培されていることから「幻のカブ」とも言われています。

旬は秋から冬にかけてですが、現在は春に種をまき、夏も収穫しています。

(菊池貞三さん)
「バイヤーさんたちが通年でほしいって意向が強くなってきて、年2回の収穫で出荷ができない月を少なくしようということで始まった」

代々暮坪かぶを育ててきた農家の菊池貞三さんです。
今から400年以上前、近江商人がこの地に種を持ち込んだのが始まりとされる暮坪かぶ。

長い年月をかけてこの土地に適応してきた地野菜です。