市内のこちらの店でも、この時期はおろした暮坪かぶをそえた天ざるが人気です。
冷たいそばに、さわやかな辛さが夏の暑さにピッタリです。

(ばんがり伊藤家店 阿部勝司さん)
「お客さんも6月ぐらいになると、暮坪かぶまだかと聞かれる。(今年は)あまり穫れなかったというので 早めに召し上がっていただければ幸いだと思います。意外と温かいそばにも合うんですよ遠野に来れば食べれるって言う名物にしたいなと思います」

地域で長い時間をかけて大切に育てられてきた暮坪かぶ。
生産者は1人となってしまいましたが、菊池さんはこれからも伝承していきたいと育て続けます。

(菊池貞三さん)
「食文化のひとつとして、こういう野菜があるっていうのを後世まで残せればと思ってますけど、作れるうちは作っていこうと思います」

幻のカブ「暮坪かぶ」は、遠野市内の飲食店で提供されているほか、道の駅遠野風の丘でも数量限定で販売されています。