関税を上げたい理由「国内産業の保護」「大規模減税法案の財源」

 改めて関税がどれほどかかっているのか見ていきます。4月には、自動車がそれまでの2.5%から25%増えて、27.5%になり、輸入品全般には10%がかかっていました。

 そして、7月8日に表明されたのは、輸入品全般について8月1日から25%になる、というものでした。そして7月23日合意したのが、自動車、輸入品全般ともに15%というものです。

―――そもそもトランプ大統領はなぜ関税を上げたいと思っているんでしょうか?

 (三牧教授)「まずは国内産業の保護です。『安いものが海外から入ってくるからアメリカ製の物が売れない』というのがトランプ大統領の考えで、他国からの輸入品を高くすればアメリカのものが売れるということで関税をかけた」

 (三牧教授)「もう1つの理由として、7月に成立した大規模な減税法案が成立したことがあげられます。トランプ大統領が非常にこだわっていた法案で、財源に関税が充てられているので、そういう観点からも関税撤廃をトランプ大統領から勝ち取ることは難しくなっていたというところがあります」