今月20日に行われた参議院選挙では、全国的に投票率が上昇しました。なかでも10代を含めた若い世代の投票率が大幅に上昇。その背景には、「SNS」の活用がありました。
事実上の政権選択選挙としても注目された今回の参議院選挙。岡山選挙区の投票率は54.18%と、3年前の前回と比べて6.95ポイント上昇しました。また、香川選挙区でも56.46%と、7ポイント以上投票率が上がった中、特に目立ったのは…。

(若い世代の有権者)
「投票いきました」
「初めて行きました」
「今回初めて行きました」

若い世代の投票です。県の選挙管理委員会によると、岡山・香川ともに10代の投票率が、前回と比べて10ポイント以上大幅に上昇したということです。
(若い世代の有権者)
「Xで『(投票に)行こう』というのを見た」
「最近テレビやSNSで若者の投票を呼びかけるようなものが結構多くて」
「部活の後輩も選挙の話をしていることがあって、そういうのは今まで無かったので。SNSの部分は大きいかなと」

今回の選挙では、SNSを効果的に活用し、若い世代を中心に支持を集めた政党も目立ちました。
また、香川県選挙管理委員会は、「女子高生ミスコン」のグランプリ武田晴安さんを起用した啓発動画を制作。

SNSを通じて選挙に興味・関心が湧いたという声がある一方で…。
(若い世代の有権者)
「こっちに住民票が無いので行ってないです」
「投票のハガキが実家に届くので、もしネット投票が簡単にできるようになったら投票に行きやすいのかなと」
「難しいと思うけどオンラインで投票が将来的にできるようになったら、結果も変わってくるのかなと思います」

大学生からはより手軽な投票を望む声も多く聞かれました。下宿先の市区町村でも投票できる不在者投票制度があるものの、その制度はあまり知られていないようです。
(瀬戸大輝記者)
「SNSの効果もあり、若い世代の投票率が上がった今回の参議院選挙。しかし、さらなる投票率向上のために、今後は投票制度の周知や見直しについても考える必要があるのかもしれません」