北海道とは思えないようなまとわりつくような暑さが、続いています。22日の日中の最高気温は、オホーツクの美幌町で今シーズン、道内で最も高い37.3℃。また佐呂間町で36.8℃など、20を超える観測地点で35℃以上の猛暑日となりました。(HBCウェザーセンター:児玉晃気象予報士)
■道東地方に熱中症警戒アラート

道東の網走、北見、紋別、十勝、釧路、根室地方に熱中症警戒アラートが発表されています。
危険な暑さで健康被害のおそれがあります。外出はなるべく短時間にして、こまめな水分補給、エアコンや扇風機を積極的に使う、見守りや声掛けも行いましょう。
23日にはオホーツクの美幌町や女満別空港では、北海道の観測史上初となる40℃まで気温が上がる予想で、本州よりも北海道が暑くなりそうです。
■暑さの原因を23日朝9時の予想天気図で解説
①強い日差し
高気圧に覆われて、晴れて強い日差しが照り付けます。この高気圧は、夏の太平洋高気圧ですが、西に勢力が強く、朝鮮半島にも高気圧が予想されます。

②上空の暖気
高気圧周辺は時計回りに風が吹くため、熱帯地域の熱い空気が大陸の方へ迂回します。その際に、大陸でさらに空気が暖められて日本列島にやってきて、北海道にダイレクトに流れ込みます。
③フェーン現象
暖かい空気が山を吹き下りるフェーン現象が加わるため、道内でも道東方面を中心に気温が上がります。