市内のアパートで1人暮らしをしていた矢口容疑者。捜査関係者によりますと、水道は使える状態でしたが、電気は止められていたということです。

また、逮捕時の所持金は数十円で生活保護を受給していました。
事件に対し黙秘を続けていた矢口容疑者ですが、3月、会社員の男性に対する殺人の疑いで逮捕されると、「無罪を主張します」と容疑を否認しました。
捜査関係者によりますと、矢口容疑者は、東京の大学を卒業後、県外で就職しましたが、解雇されていました。その後、職を転々とし、事件のおよそ1年前から無職となっていました。

捜査関係者によりますと、調べでは次のような趣旨の供述もあったといいます。

「自分は中上流階級だ」「社会復帰したい」

自身の境遇の不満があったとみられますが、動機については未だわかっていません。

矢口容疑者の刑事責任を問えるか判断する鑑定留置は期間が延長され、来月12日まで行われます。