転機は2024年、冬のこと

ところが去年、被爆者などでつくる日本被団協がノーベル平和賞を受賞したことをきっかけに、森田さんは自身の経験を伝えたいと思うようになったのです。

そして今年、初めて被団協に経験談を寄せました。

『平和への思いを若い世代に』

それが、あの日から80年を経てたどり着いた、森田さんの思いです。

森田さん「今の若い方たちが、戦争のない未来をぜひ築いていただきたいと思っております。そのためには私たちが伝え残さなくてはいけないんでしょうけど、それがまだ、なかなかできていないです」

足が不自由なため講演会などに赴いて証言することは難しく、「自宅であれば」とカメラを入れて語ることになったのが、今回の取材でした。