「最後の被爆者たち」
核兵器廃絶などを訴える被団協は、熊本県内でも被爆者による講演や小中学校への出前授業などで戦争の悲惨さや平和への願いを伝えています。
熊本の会長を務める緒方さんは「森田さんのように被爆者が自ら話す声は、より『伝える力』がある」といいます。

熊本県被団協 緒方美保会長「その声を聞かない限りは、危機感も持てないだろうし、わからないですよね。知らないということは怖いことだと思います」
被団協によりますと、1995年には2300人ほどいた熊本県内の被爆者は、現在、約530人に減りました。講演会などで話ができる人は、わずか2人しかいないということです。
さらに、それを支える被団協のメンバー11人の平均年齢は80歳を超えています。

緒方会長「最後の被爆者の人たちの年齢ですよね、80年というと」
戦後80年を迎える今、平和への願いをどう未来につなげていくか。避けられない課題に直面しています。