きのう21日までの5日間、震度4以上の地震が発生していないことから、十島村は希望する島外避難者を25日の定期船で島に帰すことを決めました。

トカラ列島近海では先月21日から震度1以上の地震が2200回以上発生し、現在、悪石島の24人と小宝島の24人が鹿児島市のホテルなどに避難しています。

十島村は避難者が島に帰るタイミングを、「震度4以上が5日間観測されなかった場合」としていて、21日までの5日間観測されていません。

これを受け、村はきょう22日開いた会議で、今月25日に鹿児島港を出発する定期船で希望する島民を島に帰すことを決めました。それ以外の島民も今月31日までは村が宿泊費などを補助します。

島民からの経済的支援を求める声を受け、十島村の久保村長は島民に給付金を支給する検討を始めました。

対象は悪石島の42世帯89人と小宝島の36世帯66人です。

財源は、ふるさと納税の寄付金などを充てることにしていて、現在370万円あまりが寄せられています。支給の額や時期は未定ですが村は「なるべく早い時期を目指す」としています。

一方、県も義援金を募っていて、今後、配分の時期や対象者などを検討するということです。