昨年度、奄美空港で確認された野生生物の持ち出しが過去最高の87件だったと環境省が発表しました。

環境省は2019年から奄美空港での荷物検査で動植物が見つかった場合、アプリなどを使って規制の対象かどうかを確認しています。

環境省によりますと、奄美空港の野生生物の持ち出し件数は2019年度は6件で、その後、増え続け昨年度は87件と過去最多となりました。

持ち出されたものの半数が捕獲規制対象外のアマミシリケンイモリやアマミノコギリクワガタなどで、大量の捕獲や島外への持ち出しは生態系に影響を及ぼしかねないと環境省は警鐘を鳴らします。

(環境省 興津絵美・国立公園管理官)「一度に大量に持ち出しがあると、そこの個体群や島全体の生態系にいずれ影響が出てくるのではないかと懸念している」

環境省は来島者にパンフレットを配り、警察と協力してパトロールを強化するなど対策を強化しています。