夏の甲子園を目指す高校野球大分大会は21日から準々決勝に入り、第1シードの柳ヶ浦と、12年ぶりにベスト8に進んだ大分雄城台が対戦しました。

2回裏、柳ヶ浦は1アウト2塁で9番キャプテンの田原。ライト線へのタイムリーで先制します。1番・島袋もヒットで続き、1アウト2塁1塁としますが、雄城台の先発・甲斐を前に追加点をあげることができません。

追いかける雄城台は4回表、1アウト3塁2塁と逆転のチャンスを作ると、6番・由佐の内野ゴロで同点とします。しかし、続く7番・牧は柳ヶ浦の先発・宮城に三振に倒れ、逆転とはなりません。

その後、雄城台は再三得点圏にランナーを許しピンチを迎えますが、リリーフで登板した西郡が粘りのピッチングでホームを踏ませません。

(大分雄城台・西郡映)「応援の声の大きさが自分にとってはすごく楽しく感じて、思い切って投げてやろうと応援の力を使って投げていた感じです」

試合が動いたのは8回裏。柳ヶ浦はエラー、ヒット、フォアボールで1アウト満塁としてここまで4安打の1番・島袋。鋭い当たりはセンター前タイムリー、ついに均衡を破ります。

(柳ヶ浦・島袋二魁)「すぐに追い込まれてしまったので何とかしようと思った」

このあと内野ゴロの間に1点を加えた柳ヶ浦が3ー1で雄城台を下し、ベスト4一番乗りを決めました。

(大分雄城台・甲斐匠真主将)「第1シード相手に誰一人引くことなく向かっていけて、あたっていけたんじゃないかなと思います。高校野球をずっとしんけんに取り組んできたので、自分にとっての青春が高校野球だと思います」

(柳ヶ浦・島袋二魁)「もう一回あの場所(甲子園)でプレーしたいと思っているので、チーム一丸となって全力でやっていきたいと思います」

第2試合は2年連続でベスト8に進んだ高田に対し、第2シードの大分舞鶴が10安打11得点で勝利し、6年連続で準決勝に駒を進めました。