2023年、福岡県宮若市の川で小学生3人が犠牲になる事故が発生しました。
これを受けて福岡県は、川の事故を防ごうと新たな対策を進めています。
川に潜む見落としやすい危険とは何か、専門家に聞きました。
県内162河川に看板と救命うきわ

RKB 武田伊央 アナウンサー
「福岡市南区にある老司河畔公園に来ています。私の後ろを流れるのが那珂川です。その川沿いに今年4月に設置されたのが、人が溺れている様子を表すピクトグラムの看板。その下には救命うきわがあります。水難事故を未然に防ぐために設置されたといことです」
2023年7月、福岡県宮若市の川で小学生3人が溺れ、亡くなりました。
夏休み初日に起きたこの痛ましい事故をきっかけに、県は新たに、注意喚起の看板と救命うきわの設置を県内の河川162か所で進めています。
誰が見ても分かりやすいピクトグラム。そして、小さな子供でも理解できるよう漢字にはふりがながふってあります。
子供は川の事故が最多
水難事故に詳しい専門家は、子供たちの身近な水辺の事故に注意が必要だと話します。

水難学会 木村隆彦 会長
「まず子供の場合は川です。身近な所でもありますけれども、統計的にも子供は川での水難事故が多い」

2024年、全国で発生した中学生以下の水難事故の死者・行方不明者は28人。
発生場所は、河川が最も多く半数以上の18人。
水遊び中の事故が15人と最も多くなっています。