那覇市は去年にも緑のすず乃保育園への立ち入り調査を実施していて、その際にもこの『乳幼児突然死症候群』の対策不足を確認していて、12項目で改善を求めていました。

市によると、園は令和3年の立ち入り調査で乳幼児突然死症候群への対策が不十分であるなどとして、緑のすず乃保育園の全職員が予防法などを学ぶ研修を受けていました。
ことし3月には園長が研修について「うつ伏せ寝にすることによって乳幼児突然死症候群のリスクが高まることを勉強しました」といった内容の報告書を市に提出していたということですが、当時、園長は乳児をうつ伏せの状態で寝かせるよう職員に指示を出していたということです。

市の聞き取り調査に対して園長は「人手が足りなくて、安全対策についての認識が薄れていった」と話しています。

園の設置者は8月に施設廃止の届け出をしていて、すでに廃園となっていますが、11月14日に開かれた有識者による審議会で「施設閉鎖命令」を出す方針を固めました。
なぜ廃園となったあとから、「施設閉鎖命令」が必要だったのでしょうか。