■決して諦めない…そして親との約束

小学3年生のころから芸能界に興味を持ち始め、4年生になってからはファッション雑誌も読むようになった岡田さん。同世代の子どもがモデルとして掲載されているのを見て自分もやってみたいという意識が強くなったという。そのころから芸能プロダクションに所属するためのオーディションを自分でさがし、いくつも受けるも結果はすべて不合格に。芸能界入りを一時挫折する。中学に入ってからは部活動と勉強に打ち込み、所属したバレーボール部ではキャプテンも務めた。
「中学生になってからはファッションとかまったく気にせず、部活動に真剣に取り組みました。大会で好成績を残すことはできませんでしたが、その時すごした仲間との時間は貴重な思い出になりました」

高校に進学後も岡田さんはバレーボール部に入りましたが、芸能界入りの夢を再び追いかけてみようと考え、去年12月に退部。その後、「TGC北九州」と出会う。ウォーキングやポージングなどはネット動画を参考に自宅で練習を積み重ねてきた。

──本番に向けてどんな気持ちですか。

「自分はプロではないので劣る部分はあると思うけど、そういう部分を見せないよう準備しています。当日は私のことを一人でも多くの人に覚えてもらい、印象を与えることができたらいいなと思います。また、プロのモデルの方を間近で見ることもできるので、いろんなことを学びたいです。スタッフも含め舞台裏での仕事も見られるので本当に貴重な体験になると思う」

芸能界入りしマルチに活躍できるタレントを目指したいと話す岡田さん。TGC北九州に出演後の活動についてたずねたが、意外な言葉を口にした。

「実はイベント後、学業に集中することにしています。まずは大学に進学すること。これは親と約束したので必ずやり遂げます。芸能界を目指したから進学できなかったと言われたくないんです。そのあと、夢や目標に向かってがんばります」

親に反対されたからといってただ反発するだけでなく、行動と結果で示そうと実直に生きようとする岡田万季さん。本番は数分のランウェイだが、今後の人生に向けてかけがえのないステージとなるはずだ。

岡田万季
大分市出身。2005年5月28日生まれ。10月開催のTGC北九州2022 Teenモデルオーディションに合格。11月19日の本番では麻生専門学校グループのステージでランウェイを披露。

東京ガールズコレクション
「日本のガールズカルチャーを世界へ」をテーマに2005年8月から年2回開催している史上最大級のファッションフェスタ。総勢約100名の日本を代表する人気モデルが出演し、日本のリアルクローズを披露するファッションショーをはじめ、豪華アーティストによる音楽ライブや、旬なゲストが多数登場するスペシャルステージ、話題のアイテムがタッチアンドトライできるブースなど、TGCならではのバラエティに富んだ多彩なコンテンツを展開し国内外から話題となっている。