「今も実感がわかないんです…」すらりとしたスタイルで、笑顔を絶やさず明るく語ってくれた岡田万季さん17歳。大分市在住の現役の高校生で、11月19日に北九州市で3年ぶりに開催される国内最大級のファッションフェスタ「東京ガールズコレクション(TGC)北九州」への出演が決まった。このイベントの開催に向けて10代を対象にしたモデルオーディションがあり、岡田さんは自ら応募。芸能プロダクションに所属していない普通の女子高生が誰もが憧れる大舞台に立つことに。本番を前に岡田さんの思いや今後の夢をうかがった。

■「もう詐欺よ詐欺」親が反対も…公開オーディションで思いの丈、叫ぶ

──応募したきっかけは何だったのでしょうか。

「もともと『TGC北九州』を見に行こうと思いチケットを申し込むため公式ホームページをチェックしたら、出演者を募集するオーディションが開催されることを知り受けてみようと思いました。親には反対されましたが、エントリーして最初の書類審査を通過しました。2次選考は一般の人も投票に参加できる公開オーディションの形式で行われ、合格することができました」

1次審査は約1200人が応募。2次選考には30人が進み、このうち8人がモデルとして本番への出演が決まった。

──合格したときはどんな気持ちでしたか。
「とてもうれしかったし、驚きました。子どものころから憧れていたあのTGCの舞台に立てるんだと」

──公開オーディションではどんなことをしたのですか。
「ステージでウォーキングを披露し、1分間のスピーチを行いました。実はそのスピーチを『未成年の主張』風にやってみたんです」

スピーチでは、オーディション参加をめぐる親とのエピソードを披露。

※以下、全文
私は言いたいことがある。母親からあんたなオーディションとかいつまでそんなこと言っとんの?そんなのもう詐欺よ詐欺!芸能界とか絶対ムリなんやけん、わかっちょんやろ!
うるさーい。詐欺じゃないわー。諦めるなーおかだまき。何年かかってもTGCに絶対出る!

「マイクを使わずに大分弁で叫びました。こんなスピーチをしたのは私だけでしたけど、会場から歓声や笑い声も聞こえてきました。元々声が大きいし明るい性格なので、自分らしさを出すにはこの方法がピッタリだと思ったんです」
後列中央:岡田万季さん(写真提供:学校法人麻生塾 麻生専門学校グループ)