参議院議員選挙は7月20日に投開票日を迎えますが、JNNの情勢調査によりますと熊本選挙区は大激戦となっています。各候補の終盤の戦いをお伝えします。

立憲・新人 鎌田聡候補(60)「やっと現職に追い付きつつあり、思いも煮えたぎっている」
立憲民主党・新人の鎌田聡候補の応援に入ったのは、野田佳彦代表です。
公示前を含めて3回目の熊本入りで、報道各社の選挙情勢が接戦と伝えていることから、演説にも力が入ります。
立憲 野田佳彦代表「一票一揆。保守王国の熊本が変われば、ドミノ倒しのように九州全体の1人区で立憲が勝つことができる。熊本から菊池から日本を変えようじゃありませんか」
今週に入り党幹部も連日交代で熊本入りしていて、選挙戦最終日のあす(19日)も辻元清美代表代行が入り、野党として18年ぶりとなる議席獲得へ最後の追い上げを図ります。
自民・現職 馬場成志候補(60)「この戦い、あと2日残すにあたって、まさかこんなにみなさんに心配をかける戦況になるとは私自身、思っていませんでした」
一方、自民党・現職の馬場成志候補は球磨郡を回ってマイクを握りました。
馬場候補は国会議員や県議のほか、推薦を受ける友好団体からの応援を受け、組織戦を展開しています。熊本の選挙区は自民党が国会の議席を独占していますが、選挙期間に入り徐々に「接戦」との情報が伝わり、7月15日には緊急の選対会議を開催しました。
自民党県連 前川收会長「まだまだこれからという意気込みでいますので、必ず勝ち抜く覚悟をみんなで固めた」
16日には前外務大臣の上川陽子衆議院議員が急きょ自民党県連を訪れ、友好団体の会員に馬場候補への協力を呼びかけたほか、あす(19日)は岸田前総裁も応援に駆け付ける予定で、組織の強力なバックアップを背景に議席の死守へ懸命に動いています。
参政・新人 山口誠太郎候補(36)「税金を取るのではなくて、みなさんに返していく。集めて配るのではなく、まずは減税をしていこう」
接戦の2人に割って入ろうとしているのが、参政党・新人の山口誠太郎候補です。
「日本人ファースト」を掲げる山口候補は熊本市を中心に街頭演説や個人演説会を開き、知名度向上を図っていて、10代から30代の若い世代を中心に支持の広がりを感じています。
参政党県連は勢いをこう分析します。
参政党県連 髙井千歳会長「声なき声、そうした人たちが声を上げているのが現状ではないか」
この勢いを味方に選挙戦を戦い抜きます。
諸派・新人 立花勝樹候補(57)「私としてはシングルマザーを含めて、本当に困っている人を何とか救ってあげたいという思いがあり、参加させてもらった」
こう語るのは諸派・新人の立花勝樹候補。
立花候補は「弱者対策」を最重要課題に挙げ、福祉の拡充やひとり親世帯の支援に優先的に取り組む考えです。