福島県警の54歳の男性巡査部長が、今年2月、酒気を帯びた状態で車を運転したとして、停職1か月の懲戒処分を受けました。

懲戒処分を受けたのは、福島北警察署の男性巡査部長(54)です。県警によりますと、男性巡査部長は、今年2月、酒気を帯びた状態で朝の通勤時に車を運転しました。その後、警察署で行われた車両運行前の確認で上司が酒の臭いに気づき、呼気から基準値を超えるアルコールが検出されたということです。巡査部長は17日、酒気帯び運転の疑いで書類送検されました。

巡査部長は「大変申し訳ないことをしてしまった」と話していて、17日付けで依願退職したということです。

県警は、今年1月に郡山市内で受験生の女性が飲酒運転の車にはねられ死亡した事故を受け、毎月22日を「取り組み強化日」として飲酒運転の取り締まりや飲酒運転根絶の啓発活動を行っていました。森末治本部長は、「警察官としてあるまじき行為で深くお詫び申し上げます。県民の皆様の信頼回復に全力を尽くしてまいります」とコメントしています。

◇福島県内では今年1月22日、JR郡山駅前で、大阪から来た受験生の女性が飲酒運転の車にはねられ死亡する事故があり、県警が毎月、事故が起きた22日に取締りを強化するなど、飲酒運転根絶へ向けた取り組みが行われています。しかし、郡山市の事故以降も、飲酒運転は後を絶ちません。