■「日本では貯金しか教えない」

西野は「何でも言ってください。全部打ち返します」と豪語。その言葉通り、若者たちの“夢と金”にまつわる悩みに即座にアドバイスしていった。
旗揚げ公演でチケットを低価格に設定したために赤字を出してしまったという23歳の劇団主宰には「設計がまるで間違っています」と指摘。高付加価値をつけた高額チケットをVIPに買ってもらい、低価格帯を担保する**「VIP戦略」**について詳しく解説した。
起業したいがお金が足りない19歳には、お金を生み出す貯金以外の選択肢として“投資”と“借金+投資”をわかりやすい例を挙げて説明し、「貯金も含めて3つの選択肢があるにもかかわらず、日本は貯金しか教えない。起業資金が集まらないというのは、貯金から行っちゃってるからです」とズバリ指摘した。
起業したものの調達した資金1000万円も底を突き、婚約者ともうまくいかなくなったと途方に暮れる24歳には、失敗しても生活に支障をきたさない仕組みを整えた上での“挑戦”と失敗したら生活が崩壊する“ばくち”を混同してはいけないと力説。「就職してください」「一番“挑戦”しやすい状況にあるのはサラリーマン。土日でチャレンジして、軌道に乗ったら独立すればいい」と提案した。