青森県六戸町で17日に確認された県道の「陥没」についてです。陥没した場所には、農業排水を通す管が通っていて、17日の調査で管の断裂が確認され、溢れた水が陥没を引き起こした可能性があることが分かりました。

六戸町の県道です。道の中央には大きな穴が開いています。当初は深さ約1.7m、直径60cmほどでしたが、17日の調査のために穴は広げられ、地下に埋められた農業排水の管が確認できます。

六戸町 佐藤陽大 町長
「おそらく水路管が破損した状況、もしくは当時の敷設の状況の不備による可能性もあるということで伺っている」

農業用の排水管は、通常はスチールとコンクリートの二重構造となっていますが、陥没した道路の周辺は外側のコンクリートの層がありませんでした。

17日朝の調査では、この管のスチールの層の部分に断裂したところが1か所確認されました。その箇所から溢れた水が陥没を引き起こした可能性があることが分かりました。

陥没した現場は、国道45号六戸バイパスの南側にある米田六戸線が通る住宅エリアで1kmあまりに渡り通行止めに。県は、通行止めを17日午後8時に解除すると、発表しましたが、突然の道路の陥没に、地域の住人は不安を募らせています。

近くの人は
「普段は陥没した道をまっすぐ通っていたが、農道を迂回して時間かかりながら通った。早く直ってほしい」

「怖い(陥没場所が)近くでしょ。ただただびっくり(これ以上)後の方に出ないのを願っています」

陥没現場では、作業員が急ピッチで復旧作業にあたっています。

倉島彩能 記者
「陥没した道路には、撤去された管の場所に田んぼの排水が流れる新たな管が設置されていきます」

町は早急な原因究明とともに同様の水路の点検を行う方針です。

六戸町 佐藤陽大 町長
「こういった道路を横断する水路の管は、たくさんあるものでもない。こういう可能性がある部分は、今後点検等をして(土地)改良区と県と協力しながら点検をできれば」