「娘さんはそううつ病です」
宮城県教育委員会によりますと女性教諭は、2020年6月から10月にかけて男性教諭から「自覚がない」「不愉快」などと書かれたメモを机に置かれるパワハラ行為を受けていました。校長と教頭も問題を認識しながら2人を引き離すなどの対策をとらず、県教委は重大な過失があったと認定しています。また、2020年9月、校長と教頭は女性教諭の両親の自宅を訪れ、こう話したといいます。

女性教諭の母親:
「娘さんは感情の起伏が激しく泣いたりすることもある。娘さんはそううつ病ですと断定されました。娘は私たちの前で大泣きすることはなかったし、違うのではないかと話しましたが受けれてくれなかった」
このとき、教頭は家に来たことは女性教諭に伝えていないため「内緒にしてほしい」などと言われ、疑問を感じたといいます。これらのやりとりは県教委の報告書には記載されていません。

また、2020年9月3日、報告書には女性教諭が泣きながら担当業務をしていたと記載されていますが、何があったのかは書かれていません。
女性教諭の父親:
「娘(女性教諭)が前日につくった時間割変更の掲示板を加害教諭が前の晩かその日の朝に書き換えたんです。文化祭の日です。自分が作った掲示板を変えられたので後始末をしなくてはならなくなった。何という仕打ちだと思ったのではないか」
ほかにも、6月には女性教諭の机に「態度がひどい」などと糾弾する匿名の手紙が置かれていましたが、校長は「教頭からの報告で知っていた」と話す一方、教頭は「私は知らない」と話すなど証言に食い違いも見られると両親は訴えています。