創業156年の老舗醤油メーカー「フンドーダイ」は、昔ながらの もろみ蔵で仕込む伝統的な醤油づくりに力を入れ、甘みとうま味が特徴の九州醤油を製造しています。醤油の出荷シェアは熊本県内トップを誇り、醤油だけでなく、味噌やドレッシングなど、様々な調味料を製造しています。
中でも大人気の商品が、6年前に発売された『透明醤油』です。独自の技術で、黒いのが当たり前の醤油を透明にしたものです。

水のように透き通っているのに、味は醤油。料理に使うと食材の色をそのまま生かすことができ “透明なみたらし団子” まで作れるという画期的な醤油です。

山村社長は『透明醤油』開発の理由についてこう話します。
フンドーダイ 山村脩社長「他の会社と同じことをやっていても、追いつけない。新しい“突き抜けた商品”を出して、社内を元気づけたかった」

食生活の多様化などで国内での醤油の需要が減っている中、これまでにない商品を作り、現状を打破しようと開発をスタートさせ、そして生まれたのが『透明醤油』でした。
その後、口コミで人気が広がり、今では32の国と地域に輸出され、累計販売数は140万本に上っています。

山村社長「透明な醤油を出したことで、イタリアンやフレンチのシェフが、『醤油が使える』『隠し味でもっと醤油を足していける』と。“醤油の色がつかない” というのが一番の理由、これによって予想以上に洋食の領域に広がった」
透明醤油での成功を足がかりに、フンドーダイは次なる新商品の開発に乗り出しました。