なぜ香川県が総合満足度1位に輝いたのか?
今回、香川県が総合満足度ランキング1位に輝いた理由に、じゃらんリサーチセンター(JRC)主席研究員の森戸さんは「日本人の価値観の変化」を上げています。
(森戸 香奈子さん(JRC主席研究員))
「総合満足度1位の香川県は、日本人の延べ宿泊旅行者数が2024年度138万人 (JRC推計値)で、前年度の149万人よりも減少していて、観光地としても決して規模の大きいエリアではありません」
今回の調査では、
〇地元ならではの おいしい食べ物があった
〇魅力のある特産品や 土産物があった
〇魅力的な 宿泊施設があった
など10の項目【画像③】でトップ3が発表されていますが、香川県はどの項目においても、トップ3に入っていません。そんな香川県がなぜ総合満足度ランキングの1位に輝けたのでしょうか?

(森戸 香奈子さん(JRC主席研究員))
「(香川県は)食と子どもが楽しめるスポットにおいてトップ10入りしており、この2つの観光資源が強みになっています」
「旅行費用も全国平均と比べて安く、お得感も後押ししていそうです。そして50代来訪者のシェアUPや、ひとり旅の増加、ホスピタリティ満足度の向上、『地域らしさを感じられるものを選ぶ』といった旅行者の地域志向の高まり等の結果が出ています」
やはり、香川の”讃岐うどん”は安い・うまい・早いの3拍子揃ったソウルフード。
筆者も、香川県の人に「1年間で”うどん”をどれだけ食べますか?」と聞くと、多くの人が「1年間で”365玉以上”は食べている」と言われるくらい、地元民にも親しまれています。
しかし、香川は”讃岐うどん”だけではなく、小豆島のオリーブや、スパイスが効いた”骨付き鳥”、瀬戸内海ならではの魚介類=オリーブハマチなど、本当においしいグルメや食材がたくさんあります。