「エコーチェンバー」で間違った情報も信じてしまう

その結果、さらに気を付けなければならないのが「エコーチェンバー」です。

同じような意見や考えに同じ空間で触れ続けることによって、次第に特定の意見や思想が増幅していく現象です。

北九州市立大学 澁谷壮紀 准教授
「そういった情報に触れ続けることによって、より過激な意見をもったり過激な間違った情報も信じてしまうことが生じる」

さらに、SNSでは、過激な意見や真偽不明の情報の方が早く拡散されやすい傾向にあるといいます。

北九州市立大学 澁谷壮紀 准教授
「自分が今まで知らなかったようなことというのに興味関心が移ってしまう。そうなると多くの人がそれを見たときに、他の人に広げなきゃという形でより拡散のスピードが早くなってしまう/ファクトチェックでいわれる情報は人々からしたらあまり面白味のないものであったり、関心をひかないものなので、その拡散スピードはものすごく遅い」

SNSだけに頼らないで

SNSだけに頼らず、信頼できる情報を得ることが重要だと指摘します。

北九州市立大学 澁谷壮紀 准教授
「そういったSNSから離れて、実際に自分たちが肌であったり耳であったり目で感じ取る一次情報をしっかり勘案して、自分の投票先を決めることが選挙において重要」

学生からもSNSに頼ることの危うさを自覚している声も聞かれました。

学生
「SNSでいっぱい流れているので、自動的にというか。自然に入ってきているみたいな。公式ページから調べていこうと思います」

街頭演説でもSNSでも候補者の主張が、事実に基づいているのか、裏付けがあるデータなのかなど、見極める必要がありそうです。