「情報源はネット」 10代~20代は半数 30代~40代も4割

こちらは、去年行われた衆議院選挙での情報源に関する調査です。
18歳から29歳のおよそ半数、30歳から49歳のおよそ4割がSNSを含むインターネットを情報源としています。
現代の選挙にとって欠かせないツールとなっているSNS。

日本の課題について議論する学生向けのイベントでも、テーマの一つになったのがSNSと選挙の関わりです。
普段からSNSを使いこなしている学生たちですが、選挙での利用については戸惑いもあるようです。

学生
「インフルエンサーみたいな立ち位置の人が参議院選挙について語るみたいな動画出てきて。でもその人にも意思というか考えがある。その人の考えがティックトックで広まったら、思い込んでしまうというか」
学生
「SNSを利用していない政治家もたくさんいる中で、利用している政治家がプラスに働くのは公平性がない」
学生
「SNSに慣れていないなりに勉強してというのも、若者に向けて政治をやろうとしている人の考えなのかなと受け取ることもできる」
自分が見たい主張や意見ばかりSNSに表示される
一方、候補者にとってSNSは名前や政策を売り込む有効なツールです。
ほとんどの陣営が利用していて選挙戦での影響力は無視できないほど大きくなっていますが専門家はSNSとの向き合い方に警鐘を鳴らします。

北九州市立大学 澁谷壮紀 准教授
「検索履歴であったり、視聴履歴であったり、フォローフォロワーという関係からその人たちにあった情報を提示することで、よりそこに滞在してもらおうという仕組みがアルゴリズムというもので決められている」
SNSで、関心が高そうな情報が優先的に流れるようになった結果生じるのが「フィルターバブル」です。

「フィルターバブル」とは、自分が見たい主張や意見ばかりがSNSに表示されるようになりまるで泡の中にいるように同じ情報に囲まれている状態を指します。