立派な雄ジカの角も落ちていた…

シカが増えると、大山はピンチに陥ると言います。
その証拠があるということで、専門家とともに大山を歩いてみました。

小崎純佳キャスター
「ここも、ここも、先っぽだけ食べられてしまっている状態ですね」


大山観光道路から少し入った林の中では、シカの大好物・アオキという植物がたくさん食べられていました。

シカによる食害、つまり「食い荒らし」です。

また、さらに奥に進むと…

大山自然歴史館 矢田貝繁明 館長
「これなんか、リョウブっていう木で、春先の雪がまだ残っていて、アオキなんかが芽が出てないときに食べるものが無くて、シカがこれの皮をみんな食べてしまいます」


これまたシカの好物・リョウブの木。
無残に皮がはがされています。

皮が全てはがれてしまうと、樹液が上がらなくなってしまい、枯れる可能性があると言います。

さらに谷田貝館長は、こんなものを見せてくれました。

大山自然歴史館 矢田貝繁明 館長
「これ、おととい拾った雄ジカの角です。ついこの近くで拾ったんですけど、こういう角が落ちているということは、相当数のシカがこのあたりに住んでいて、生息している可能性が非常に高いです」


立派な雄ジカの角です。
このほか、枡水高原近くの牧草地帯では、シカのふんが10か所ほど確認できました。