症状や予防策など 正しい知識をもって対応を
▼症状
発熱や倦怠感、嘔吐や下痢などの症状が出たら疑ってください。「痒み」がない場合も感染している恐れがあるので注意が必要です。“マダニにかまれた”という実感がないケースがあります。
患者の9割が60歳以上で、高齢者は重症化しやすいというデータも出ています。愛知医科大学医学部の角坂照貴先生は「マダニにかまれたら自分で処置をせず、すぐ病院に行き取り除く。2週間くらいは症状がないか自己観察してほしい」としています。

感染リスクがある場所と予防策を確認しましょう。
▼感染リスクのある場所
マダニが生息しているのは山や草むらですが、そこから人などにくっついて移動してくる可能性もあります。そのため公園にペットと散歩に行く時も注意してください。犬や猫が刺されて人に感染する恐れも考えられます。
▼予防策
熱中症に気をつけながら、長袖や長ズボンを着るなど肌の露出を避ける。また、帰宅したら石けんなどでしっかりと体を洗い、ペットも草むらなどに入った場合は、念のためシャンプーをしてあげるようにしてください。
ことさら恐れる必要はありませんが、正しい知識をもって予防と対応をなさってください。
