■新事業の2つ目の“柱” ホテルが○○に参入!

新事業の“柱”はもう1つあります。
その鍵となるのが、ホテルが去年10月に導入したリムジンバスです。
「宿の駅」を始発駅と見立て、ホテル自身が新たなバスツアーを企画したのです。
この日は、旅行業の関係者を招いてテストツアーを実施。
その行き先は・・・瀬戸内の多島美が魅力の「しまなみエリア」です。
まず訪れたのが、しまなみの海を一望できる亀老山展望公園。
ここで、このツアーの狙いを聞いてみると。

道後プリンスホテル・織田祐吾本部長
「道後温泉は大体1泊2日の客が多くて、今治方面に立ち寄る人も島に寄らずに素通りする客も多い」

これまで、愛媛県外から愛媛を訪れる観光客の多くは、松山市内を中心に1泊2日程度の旅に留まってしまう点が課題だったといいます。
そこで、ホテル側が県内の名所を巡るツアーを企画することで、2泊以上の長期滞在を促そうというのです。
道後プリンスホテル・織田祐吾本部長
「フレキシブルにカスタマイズできる旅になればと思っている」

ツアーの売りは、従来のバスツアーには無い「柔軟さ」。
例えば、大三島にあるこちらの飲食店は、平日でも行列の絶えない人気店ですが・・・
道後プリンスホテル・織田祐吾本部長
「ファストパスですかね」

ツアー参加者は並ばず入れるよう店主と交渉。
時間に余裕がない中でも、新鮮な海の幸を楽しめます。
このほか天候に応じて、村上海賊ミュージアムや伯方の塩工場の見学など、屋内で楽しむコンテンツをツアーに組み込むこともできます。

道後プリンスホテル・織田祐吾本部長
「当日も『こういう時間が欲しい』というのをどんどん言ってもらって、より客に寄り添うツアーになればと思っている」