平野部で梅雨明け以降初めてまとまった雨となった山陰地方ですが、農家にとっては「恵みの雨」とまではならなかったようです。

合同会社清水川 庄倉三保子さん
「きょうの雨は雨じゃないですね。これぐらいのうちは雨に入りませんので本当に降ってほしい」

鳥取県南部町のこちらのコメ農家。およそ13ヘクタールの田んぼでコメを育てています。

いまは田んぼの土を乾かす「中干し」の時期にあたり、水を一時的に抜いていますが、穂が出始める来月には、再び十分な水が必要になります。

しかし…ここ最近は雨がほとんど降らず、田んぼに水を送るための「ため池」も、水位が下がってきているといいます。

合同会社清水川 庄倉三保子さん
「これはないです。あそこの水門がありますよね。水門の四角いところが隠れるくらい水がないと下の田んぼが養えない。降らせてください。雨ごいして降らせてください。雨ごいするしかない」

そしてこちらでは12日から渇水対策が始まりました。

キャスター 小林健和
「私いま米子市の日野川堰に来ています。堰を挟んでこちらには水が溜まっているのが分かるんですけど、下流側見てみますと、一部完全に乾いてしまっています」

鳥取県西部を流れる日野川。
先月の梅雨明け以降まとまった雨の日がなく、渇水傾向にあります。
この影響で、堰の下流では川底が露出し、ほぼ乾ききった状態に。

こうした状況を受け、日野川河川事務所は工業用・農業用・上水道を対象に10%の取水制限を始めました。

日野川河川事務所 池田健二 副所長
「どのくらい雨が降ってくるかというところにかかってきていると思うので、その辺については注視して対応にあたっていきたいと考えている」