二転三転するトランプ大統領の言動
実際にTACOと言われるトランプ氏の言動を振り返ってみます。

4月9日、世界に相互関税を発動しましたが、ドル・株・国債のトリプル安に見舞われると、わずか半日で上乗せ分の一時停止に追い込まれました。
一方で、中国に対しては100%以上の関税をかけ合う事態になりましたが、5月12日、双方が関税を大幅に引き下げることで合意。
EUに対しても「50%かける」と脅しましたが、これも2日後に延期を決定。

そして今回、日本などに送った書簡では、自ら設定した相互関税の一時停止期限を再び延期して、7月9日から8月1日としたのです。
個人的な恨みも...新たな税率を通告

今回、トランプ氏が書簡で各国に示した新たな関税率は、▼日本は25%、▼ラオスやミャンマーは40%、▼EUは一律30%としました。

最も高いのがブラジルの50%。アメリカはブラジルに対して貿易黒字にもかかわらず、高関税を課したのです。
トランプ氏は書簡で、自らと親交の深い「ボルソナロ前大統領の起訴」を批判していて、個人的な恨みが背景にあるようです。