世界で最もセレブが住むと言われるモナコで12日(日本時間)、世界最高峰の陸上ツアー戦ダイヤモンドリーグが行われた。東京世界陸上までおよそ2か月と迫る中、パリオリンピック™のメダリストが22人集結し、世界陸上前哨戦とも言える役者が揃う大会となった。
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男子3000m障害にはパリ五輪の金銀銅メダリストが揃い、日本からは五輪2大会連続入賞の三浦龍司(23、SUBARU)が参戦。東京世界陸上でメダルを狙う三浦にとって、試金石となる一戦となった。三浦はモナコ大会に出るにあたり、去年のパリ五輪でも日本チームが拠点としたフランス・セルジーで数日調整したのちにモナコ入り。
大会前日の練習では、バックストレートでハードルを使い、水濠までのストロークを何度も確かめていた。今回のスタジアムは水濠がインフィールドにあり、それだけなら国立競技場と同じだが、少しレイアウトが異なりそこがレースを左右するという。
「このスタジアムは水濠の位置が少し異なるので危ない部分がある」とレース前日に話していた三浦。それでも「記録は狙える状態にある」と自信を覗かせた。指導する順天堂大学監督の長門俊介氏は「記録が拮抗しているので、20人の集団で水濠に向かうと水濠までの距離が見えないので怖い部分はあるが、状態は非常に良い。日本記録は間違いない」と話すほど、三浦のコンディションは研ぎ澄まされていた。