今月20日に投開票を迎える参議院選挙。石川県選挙区の各候補者の訴えを聞くシリーズ「候補者に聞く!」、第4回は北陸新幹線の延伸ルートについてです。

石川県選挙区に立候補したのは、届け出順に▼共産党の新人・村田茂候補62歳▼自民党の現職・宮本周司候補54歳▼国民民主党の新人・浜辺健太候補31歳▼諸派で政治団体・NHK党の新人・小沢正人候補49歳▼参政党の新人・牧野緑候補40歳の5人です。

自民党・現職 宮本周司候補(54)
「1日も早く東西を結ぶ日本海側の代替ルートを完結させる、このことが大切だと訴えている。その意味で今の小浜ルートは当てはまらない。着工5条件を満たすことができる代替ルート、米原ルートを中心に他の方策をしっかりと検証することが必要。先日岡田直樹参院議員を座長とする我々石川県自民党国会議員団の自主勉強会においてその試算を発表している。ぜひ政府の方でも参考にしていただき東西を結ぶ日本海側の代替ルートを1日も早く全線開通する、ここに問題意識と目的意識をもう一度持ってもらってこの北陸新幹線のあるべき姿につなげていかなければいけない」

国民民主党・新人 浜辺健太候補(31)
「一番大事なのは一日でも早く北陸と関西がつながることだと考えている。観光やビジネス、物流、どれをとっても早く完成することに越したことはない。まずは既定の小浜ルートの実現のために全力を挙げて進めるべきではあるが、もし工期や予算の関係で無理があるのであれば柔軟に見直しの検討もすべきではないかと考えている。政治で意地を張るのではなくスピードと実効性を優先させるべき。具体的には新幹線に限らずバスや在来特急など様々なルートで早期の接続を目指すべきだと考える」

共産党・新人 村田茂候補(62)
「新幹線を通すことによってこれまでの在来線をなくすというのは反対。いま関西方面に行くには乗り換えをしないといけないようになってしまうからサンダーバードなどは復活させていく。ルート決めるにあたってももっと地域住民や地方自治体の意見をよく聞いて、京都でも反対決議が起こっているということだから早急に決めてしまわないで地元の意見を聞いて決めるべき。新幹線を通して在来線も通すということにもしならないのであれば無理に通す必要はないと思う」

参政党・新人 牧野緑候補(40)
「私自身は米原ルートかなと考えている。延伸距離が短いしその分工事期間が短く済む、コストも抑えることができる。米原駅においては多方面へのアクセスが可能になっているので多方面に出張される方の声だと米原ルートの方が自然ではないかという声も聞いたので単純な考えかもしれないがコストや便利さの観点から見れば米原ルートではないかと思う」

諸派・新人 小沢正人候補(49)
「災害時のもう一本の動脈、新幹線の動脈を維持するという観点からいくと、これもうひとつしかなくて小浜ルートしかありえないだろうなと。米原にするとそもそも乗り換えも発生するので利便性もよくないというのと、そもそもの目的も達成できない。たしかに費用が京都市内通るので非常に高額になるというのは分かっているが、そうはいっても当初の目的を維持できないんだったらやる意味がないんじゃないか。それで小浜ルートということしか考えていない」

参議院選挙は今月20日に投開票が行われます。