今月20日に投開票を迎える参議院選挙。石川県選挙区の各候補者の訴えを聞くシリーズ「候補者に聞く!」、第3回は能登半島地震、復旧・復興を推し進めるため政治家が果たすべき役割は。

石川県選挙区に立候補したのは、届け出順に▼共産党の新人・村田茂候補62歳▼自民党の現職・宮本周司候補54歳▼国民民主党の新人・浜辺健太候補31歳▼諸派で政治団体・NHK党の新人・小沢正人候補49歳▼参政党の新人・牧野緑候補40歳の5人です。

自民党・現職 宮本周司候補(54)
「まずは自分たちの街がどのように再生されるのか、再建されるのか、社会インフラの整備を含めてまずはこの絵姿を見せる、このことが肝要。そのうえでなりわいをどう再建するべきなのか。こういうふうに街が戻るんだったらなりわいを、さまざまな産業をこういう形で復活していくべきなんじゃないか。実は生活の再建と同様になりわい再建にまだ判断を迷っている多くの事業者がいる。まずはこの本格復旧によって再生される街の雰囲気だったり街並みがどうかということを具体的にイメージできるものを見せていく必要がある。そのうえでなりわいの再建、その先に被災地の方々、被災された方々が願う形での復興という姿を具現化していかなければならない」

国民民主党・新人 浜辺健太候補(31)
「仕事と教育環境を整える政策が必要。やはり仕事が無ければ生活していけないし実際子どもの教育が満足に受けられない場合、市外へ転出してしまうという話も聞く。世代間で支え合えるような社会がこれから能登が復旧・復興していく時に必要だと思うのでまずは仕事、働く場所と教育環境を整えることを訴えていきたい。せっかく空港が能登にあるので発着便を増やしたり周りを整備することで何か新しい産業が生み出されるような環境を、金銭的な支援、税をおさえるような支援で国が後押しできるのかなと」

共産党・新人 村田茂候補(62)
「医療費と介護費の免除が国では9月までということだが、自治体の財政が無いということで6月で打ち切るということも出ているので、少なくとも9月まで延長させる。住宅再建の問題でも家を建てるには300万円(支給)というのがあるが、少なくとも600万円に引き上げていく。場合によってはもっと引き上げていくことも必要かなと。更地のままにしておくと固定資産税がぐっと引き上がっていくからこうした問題もあるし、仕事の問題と住宅の問題は急を要していると思う」

参政党・新人 牧野緑候補(40)
「能登の復興においては子育て世代が安心して暮らせる環境が必要と考えている。そのためにも自給力が必要ではないかと思う。国として畑付きの住宅を整備したり第一次産業の育成をするための学び、学校というものを作って教育者も呼んで、そこに若者の農業支援をバックアップするためにも若い世代に学びをしてもらって、学びの中で同時に復興をしていく、そんな仕組みづくりを専門の方たちの声を聞いたり地元の方の声を聞いたうえで共に作っていけたら」

諸派・新人 小沢正人候補(49)
「コアとなる都市部、都市部をまずちゃんと回復させることをやらないと、復興している象徴的なものが見えないと安心できない。市の中でも象徴的なところをいくつか作って、点を作ってその点と点をつなげて線になるみたいな感じで、インフラを中心的に整備して、復興しているというのを見える形でみなさんに訴えていくことをしないと、なかなかみなさんの心がついてこないというのがあるんじゃないか。そういうことを訴えていきたい」

参議院選挙は今月20日に投開票が行われます。