小泉進次郎農林水産大臣が10日、富山市内で参院選に立候補している自民党の現職候補の応援演説を行いました。小泉大臣は海外産米の流入やコメ離れを防ぐために「生産者が増産に進んでいける方向性を確立していく」と述べました。

小泉進次郎 農水大臣
「農林水産大臣としては富山入りは初めてであります」
富山市内のホテルで演説した小泉進次郎農水大臣。備蓄米の放出を競争入札から随意契約に切り替えて以降、「6週連続でコメの価格が下がり、当時全国平均で5キロ4200円だったコメが今では3600円台に落ち着いた」と述べました。

その上で、価格を下げることでコメ農家の収入が減ることを考慮していないとの生産現場からの指摘を否定し、「去年に比べて今年はコメが海外から120倍輸入されている」と述べ、国産米を守るために備蓄米の放出を続けていると強調しました。
小泉進次郎 農水大臣
「民間企業が高い関税を払ってでもその方が国産米よりも安いから120倍輸入をしていて、驚くべきことにいろんなところから海外産米が入ってきました。私が備蓄米を放出しているのはこの海外からのお米の流入を食い止めるためでもあります」
さらに、小泉大臣はコメが高すぎると消費者がコメ離れを起こすとし、特に年金生活者がパンやめん、シリアルを買う方向に移り始めていると述べました。
小泉進次郎 農水大臣
「こういった状況を食い止めていくためにも今一回マーケットを沈静化させることによって最終的に消費者、生産者の皆さんがともに喜び合えて、お互いの立場を理解できる。特に生産者の皆さんが安心してこれから増産に進んでいけるようなそんな方向性をしっかりと確立していきます」

また、会場では自民党県連の宮本光明幹事長が鶴保庸介参院議員が8日、参院選の応援演説で「運のいいことに能登で地震があった」と述べたことについて「どのような意図であっても被災県として許しがたい」と強く非難しました。