“不適切点呼” 軽自動車でも?

蓮井記者:
“不適切点呼”は、大きなトラック以外でも出てきていました。

街でよく見かける日本郵便の軽自動車約3万2000台についても、不適切な点呼の実態があったことがわかっています。

軽自動車は、主に「ゆうパック」の集荷や配送に使われています。ネット通販が普及し、手紙やハガキといった郵便が減っているなか、ネット通販によるゆうパックの取扱が今後の日本郵便の事業の柱になっていくとみられていたのですが、ここにも影響があるのではないかといわれています。

現在は軽自動車の不適切な点呼を、国交省も特別監査で調査している段階です。監査の結果によっては使用停止処分になる可能性もあります。

関係者のなかには「99.9%処分が下りるのではないか」と話している人もいました。

出水麻衣キャスター:
処分が下りるということは、そこでも不適切な点呼があったということですか。

蓮井記者:
日本郵便が調べたところ、約3万2000台の軽自動車においても不適切な点呼があったということです。

井上キャスター:
「トラックの点呼は不適切だったけれども軽自動車はしっかりとルールを守っていました」とはならない気がしますし、それならば他も本当に大丈夫なのかと感じてしまいます。

我々の間でも、飲酒運転が駄目だということはこれだけ徹底されているなかで、物流業界で日本郵便が…というのは驚きましたね。

日本バレーボール協会会長 川合俊一さん:
車に関係する会社は、そういうところを一番気をつけないといけません。こういう大きな会社は少しでも気を抜くと、ダーッと広がっていきます。それをまた戻そうと思うと相当な労力がいるので、一番最初の人が少し気を抜いたせいで、このように広がっていったのではないかと思います。

出水キャスター:
郵便局から皆さんのご家庭に運ぶのを主な業務とする軽自動車が使えなくなると、ネットショッピングなどへの影響も心配ですよね。

川合俊一さん:
私が店舗に行くと、自分のサイズである29.5センチの靴は売っていません。お店の人に「通販だったらあります」と言われるので、いつも通販で靴を買います。車が足りないことで届きづらくなるようなことがあると、困ってしまいますね。