次の世代に語り継ぐ…平和への願い
そして7月9日午前、この岐阜空襲の惨禍を後世に語り継ぎ、多くの市民に平和の尊さを伝えようと行われた「平和の鐘式典」。
地元の中学生らを前に空襲経験者が当時の様子を語り、参加者約130人が黙祷を捧げました。当時、小さい弟と叔母と防空壕に逃げたという92歳の山田さん。

(空襲を体験した 山田昌子さん 92歳)
Q:涙の理由は何かを思い出したから?
「思い出すことよりも、きょうの平和のありがたさ。いま世界中がきな臭いでしょう。いつまでもこうでありたい。もう絶対に鉄の雨や火の雨が降らないように。若い人たちの頭上に。私たちの世代だけでもう十分です」

平和への願いは次の世代へ。平和の誓いをした中学生は。
(式典に参加した 中学1年生)
「『10代だから関係ない』と思わず、自分ごととして考えて、日頃から意識して生活していきたい」
「『平和にしたい』という気持ちはみんな一緒。私たちがこれからにつないでいく」
岐阜空襲から80年、未来への願いが街に響いています。
