梅雨の時期から続く厳しい暑さ。収穫が始まったスイカの産地を訪れるとなぜか白いテープが貼られていました。スイカ栽培の暑さ対策、そこには農家の工夫もありました。


3日に、露地物の出荷が始まった夏の味覚・スイカ。長野県内有数の産地として知られるのが、松本市の波田地区です。

10か所、合わせて4ヘクタールの畑でスイカを育てる、中野ファーム。
家族4人で、連日収穫に追われます。大きいものは1玉10キロほどにもなるという立派なスイカです。


中野ファーム 中野祐介さん:「やっぱりこれだけ暑いからスイカの糖度もちゃんとのって、美味しいスイカが今年もできています」

日中と夜の寒暖差によって甘さが増すため、ある程度の暑さは、スイカにとって必要なもの。しかし、近年の猛暑は悩みの種でもあります。


中野ファーム 中野祐介さん:「定植してすぐの苗がやっぱり暑さで焼けちゃったりして枯れちゃったりするんですよね。ちゃんと根付いてくれるまでは潅水(かんすい)とか、そういうことを気をつけています。遮光剤撒いたり。そういう対策はやっぱりしないと、この暑さには耐えられないですよね」

さらに…

中野ファーム 中野大輝さん:「こんな感じでちょっと木が弱ってて、葉っぱとかかかってないところに白いテープを貼ったりとかして」

畑のところどころにある、スイカに貼られた、紙テープ。そのわけがー。


中野ファーム 中野大輝さん:「こういうの結構(表に)出ちゃってるじゃないですか。そういうのをずっと日光に当たってると黄色くなっちゃうんで、スイカも煮えちゃいますし」

スイカの、日焼け防止。


日光に当たりすぎると皮が黄色く変色してしまい、味に問題がなくても出荷できなくなってしまうのだといいます。


中野ファームのようにテープを貼る以外にも、わらをかけたり、なるべく葉で覆うようにするなどそれぞれの農家が工夫を凝らしています。

中野ファーム 中野雅美さん:「収穫はうれしいけどまだツルをいじるのもあるし、ものすごく忙しい。今が一番痩せる!」

暑さによってスイカが熟すのも早まるため、早朝から夕暮れまで収穫に追われます。


中野ファーム 中野祐介さん:「いつでも取ってくれっていう待っている状態なんで、急いでとってます」

自慢のスイカを届けるために!暑さとの闘いが、続きます。