航空整備士歴10年 西村信之介さん(32)

「じゃあ担架だしますよ」

機動救難士を降ろしたり、担架を引き上げる機器を操作するのは航空整備士と呼ばれる職員です。

訓練を終えた、航空整備士歴10年の西村信之介さん(32)に「怖くないか」と尋ねると、「慣れですね」という答えがかえってきました。

時速およそ900キロで昼夜を問わず海をパトロールするジェット機や、人命救助に欠かせないヘリコプター。

北九州航空基地で運用する機体は11にのぼり、全国14の航空基地の中で、最も多くなっています。

今年4月6日には福岡に向かっていた医療用ヘリコプターが長崎県壱岐沖で不時着水。

乗っていた6人のうち3人が亡くなりましたが、残る3人の命を救ったのは、北九州航空基地の隊員たちでした。

西村さんの主な業務は、ヘリコプターの整備や点検です。

北九州航空基地 航空整備士 西村信之介さん(32)
「音であったり臭いであったり、五感を使ってあらかじめ不具合を見つけてやることを意識してやっていますね」