ヒメスナホリムシの被害で一時遊泳禁止に

暖かい時期に繁殖して増えるヒメスナホリムシ。全国の海岸に生息しているといいます。人体に害はないとのことですが、ヒメスナホリムシの被害で一時遊泳を禁止した海岸も。

「長崎の白浜海岸ではヒメスナホリムシの被害が多発し2016年に一時、遊泳禁止となりました」。そう話すのは、長崎県小値賀町(おぢかちょう)役場の担当者。

担当者「白浜海岸は漂流物が流れつきやすい場所です。ヒメスナホリムシは漂流物の下に隠れる習性があり、そのため大量発生につながったと思われます」

記者「その後はどうなったんですか?」

担当者「地元住民の方々がボランティアで漂流物を撤去したことで、ヒメスナホリムシの数が減りました」

その結果、役場は2022年に遊泳禁止を解除し、再び海水浴を楽しめるようになりました。

ボランティアで海岸清掃している様子(海岸清掃の団体「りっぱカンパニーズ」提供)
現在の白浜海岸(長崎県の小値賀町役場提供)

毒はないというヒメスナホリムシですが、あまりに大量発生すると、手に負えない事態となります。海水浴を楽しむには、海岸を清掃し、きれいに保つ一人一人の心掛けが必要なのかもしれません。