渋滞緩和と物流の円滑化を図るため、鹿児島港で進められている新たな臨港道路の工事が、報道陣に公開されました。つながれば、新港区と谷山を今の半分の25分で結びます。
(記者)「鹿児島港で建設が進む新たな臨港道路。海上では、橋脚の上に道の土台部分となる橋桁を設置する作業が行われています」
南北に長い鹿児島港は、離島便が発着する本港区・新港区と、物流拠点の七ツ島など谷山港の間で、貨物の相互輸送が行われています。
しかし、貨物トラックは、交通量の多い国道225号や産業道路などを通らなければならず、渋滞が課題です。
このため国土交通省は、鴨池地区とマリンポート入口を1.1キロの橋で結ぶ新たな臨港道路の建設を進めています。開通すれば、これまで車でおよそ40分だった新港区と谷山の間が、およそ25分に短縮されます。
7日は橋脚の間を結ぶ橋桁の設置作業が始まり、報道陣に公開されました。クレーン船を使って長さ80メートル、幅8メートルの橋桁を海上に運び、設置していました。
(国交省 鹿児島港湾・空港整備事務所 西野智之副所長)「県民の期待が大きい道路。関係者と連携し、一日も早く供用できるよう頑張る」
橋を含む鴨池中央港区線の総事業費は370億円で、2030年度の完成を予定しています。