6日、震度5強を2回続けて観測した鹿児島県十島村の悪石島では、7日未明に震度5弱の地震が観測されました。震度1以上は累計で1600回を超えています。

7日午前0時12分ごろ、トカラ列島近海を震源地とする地震があり、震度5弱を悪石島で観測しました。当時、島にいた28人にけがはありませんでした。

トカラ列島近海では先月21日以降、震度1以上を観測した地震は1607回(7日午後5時現在)発生していて、そのうち震度5弱以上は8回です。

悪石島ではこれまでに、がけ崩れや落石が確認されています。悪石島学園はあす8日からオンラインで授業を再開します。

十島村によりますと、これまでに59人が島外に避難していて、きのう6日も46人がフェリーで鹿児島市に到着しました。

(悪石島から島外避難 有川和則さん)「いつ終わるか分からない地震で、あと何日続くのかなと思って。何より体力が回復するのが先かなと」

(小宝島から島外避難 齊藤星さん)「うちの息子は低学年なので、今回の避難で安心している」

現在、悪石島には島民23人がいて、港に停泊している十管本部と県警の船で休憩や入浴できるということです。

(久保源一郎村長)「睡眠不足を考えれば、岸壁に停泊している船内でゆっくりと休んでもらいたいという考えで、村は依頼した」

また、鹿児島市立病院は7日、県の要請を受け、島に看護師を派遣しました。およそ1週間、島民の心身のケアなどにあたります。

(悪石島に派遣 永尾香織看護師)「診療所の看護師が疲弊しているとの情報が入っている。通常の診療業務にあたることで、その看護師の業務を改善していく」

島には医師1人と看護師1人がいて、永尾さんを含め3人態勢で住民の健康管理などを行います。

気象庁は、当分の間は震度6弱程度の地震に注意するよう呼びかけています。