睡眠は「光」との付き合い方も大事...どうすればいい?
川崎医科大学総合医療センター・心療科の北野絵莉子医長はより良い睡眠をとるためには、「光」をはじめとした「部屋の環境」が重要だと話します。

(川崎医科大学総合医療センター 北野絵莉子 医長)
「睡眠が損なわれるときはいろんな要因がある。まず部屋の環境。光とか湿度など室内環境のことも影響しているし、ストレス、布団の中で思い悩むことを考えて眠れなくなるということもありますし、いろんな要因が重なって眠りにくさは起き得る」

睡眠が十分にとれないと、昼間に強い眠気に襲われたり、さらには集中力や記憶力など認知機能が低下したりするなど、日常生活に影響を及ぼします。
また、加齢によって朝の目覚めが早くなることが気になる人も多くいます。「十分な睡眠時間」は個人によって異なりますが、あることを基準に考えると良いといいます。
(川崎医科大学総合医療センター 北野絵莉子 医長)
「昼間にやりたいと思っていた活動が損なわれない、ということが一つのポイント。一口に不眠と言っても年齢とともに睡眠時間は短くなる」

「昼間の困りごとがなければ、多少睡眠時間が若いころと比べて短くなっていてもそれは不眠症にはあたらないという考えもある」
また、睡眠に大きく影響を与えるのが「光」です。朝はしっかりと日光を浴びることで規則正しい睡眠のリズムを作ることができます。一方で、夜、寝る際には注意が必要と言います。

(川崎医科大学総合医療センター 北野絵莉子 医長)
「夜中に布団の中でスマートフォンを見てしまう。ついついSNSに手を伸ばしてしまうという方がいるが、やはり目から入る光で昼間だと脳が錯覚してしまう。なので可能な限り控えましょう」
「リラックスして少し柔らかい照明の中で気持ちを休めて夜寝る準備をすることが大事かなと」