目の日焼けで病気のリスクも

▼角膜炎
・角膜の表面が炎症を起こして目の痛みや充血などを起こす
・ひどいときには黒目の上皮部分がむけ、激しい目の痛みをともなう「角膜上皮剥離」になることも
スマイル眼科クリニック 岡野敬院長:
自然治癒はするんですが、非常に痛みが強い。
大体海や山に行ってたくさんの紫外線を浴びたときに起こりやすいんですが、その晩はもう痛くて痛くて寝られない。場合によっては救急車を呼んだり、救急を受診したりすることになるのも夏にはよく見られます。
▼翼状片
・白目が紫外線によって繰り返し傷つき、白眼の下の細胞が異常繁殖して黒目まで入り込んでくる
▼白内障(発症、進行のおそれ)
・水晶体というレンズの役割の部分が濁ってしまう病気
・紫外線は水晶体に含まれるタンパク質を酸化させて濁らせる原因になる
岡野院長:
世界でも未だに白内障が失明原因の上位にあります。日本では現状、失明は白内障の場合3%程度しかありませんが、ぜひ防御していただくといいと思います。
恵俊彰:
対策はやっぱりサングラスですか?
岡野院長:
そうですね。屋外に出る場合はUVカット付きのサングラスで防ぐことが可能です。
色がついているとTPOによっては使えない場合もあるかと思いますが、今はサングラス以外にも、紫外線をカットする色の付いていないレンズもあります。
コメンテーター 中村仁美:
日傘を差してて、帽子をかぶっていてもやっぱりサングラスはした方がいいんですか?
岡野院長:
可能であれば。やはり横からの散乱光が入ってきますので。
中村仁美:
「ちょっと調子に乗ってるな」みたいなイメージがあるじゃないですか、サングラスって。でもそういう考えを捨てた方がいいってことですよね。
コメンテーター 土屋礼央:
僕は3年前に「目も日焼けをする」と聞いてからサングラスはマストにしてます。それで疲労も減った気がします。
ちょうど昨日、中一の息子が自転車に乗るときにもサングラスをかけさせた方がいいんじゃないかと妻と話をして、ただまだ早いんじゃないかっていうことで終わったんです。
岡野院長:
小さなお子様に関しては、光の中に近視の進行を抑制する成分があるのではないかという研究が今進行していますので、できれば成長期のお子さん、小学生・中学生ぐらいまではちょっと慎重に検討された方がいいかもしれません。紫外線だけをカットしてバイオレットライトをカットしないという製品はやはり限られますので。